こんにちは。
神奈川県横浜市北部、緑区にある中小企業診断士事務所の 空をみあげて です。
今回は、中小企業診断士になるには?を解説します。
世の中には「経営コンサルタント」というお仕事があります。その中で、中小企業診断士は、その仕事に関する唯一の国家資格です。
コンサルタント資格として似ているものには「MBA」があります。これは「経営学修士号」のことですね。経営大学院やビジネススクールで経営に関する知識を学ぶことができ、その内容は中小企業診断士の試験科目とも似ているところも。 実際、中小企業診断士登録養成課程を実施する機関としての大学院では、卒業時に中小企業診断士とMBAとの両方を修得できる!というところもあります。
中小企業診断士を取得するには、経験や資格、学歴は不要です。
では、どうすればよいのかを簡単な図にすると以下になります。
第一次試験(7科目)の実施日は毎年8月の第1週の土日です。
出題形式:マークシート方式による多肢選択式で、出題範囲は全7科目。
1.経済学・経済政策
2.財務・会計
3.企業経営理論
4.運営管理(オペレーション・マネジメント)
5.経営法務
6.経営情報システム
7.中小企業経営・中小企業政策
です。二日間にわたって行われます。
1次試験に合格すると、第二次試験があり、施日は、筆記試験(4科目)が10月、口述試験が12月です。
2次試験に合格後、15日間以上の実務補習か診断実務に従事しなければなりません。この条件をクリアすることで、中小企業診断士に登録することができます。
ただし、1次試験合格後は2次試験を受験せずに、登録養成課程と呼ばれる中小企業基盤整備機構または登録養成機関が実施する課程を修了する方法もあります。
二次試験と登録養成課程、どちらにもそれぞれのメリットがあると私は考えますがまた後日。
中小企業診断士の業務内容としては、様々なスタイルがありますが、特に経営に関する相談を受ける場合には、データ収集や調査・分析を行い、現状を把握し、経営改善に関する提案を行う流れとなります。
経営コンサルタントは、企業の根幹をなす「経営」というものにたくさん関わることができ、責任は大きく精神力や体力もタフさが要求されますが、「企業の経営継続のためになりたい」熱意は、企業からの信頼を引き寄せますね。
更に、中小企業診断士資格を志す方に、取得して良かったことについて質問を受けることがあります。 私が経験的に感じたこととしては、一言でいえば資格を取得したことで、今まで90度くらいだった視野がパっと180度以上に一気に視野が広がり、元主婦の私にはそれまで何の関係もなかった、ビジネスマンや経営者などの方々とのつながる機会が訪れるなどの、良い意味での「人脈」という言葉を思い知らされることにもなりました。
また、資格取得後はがっちりビジネスにするのか?副業や家事育児、介護などと両立してマイペースに行うのか?を検討できるのも、他の士業資格とは異なる中小企業診断士ならではの特徴ともいえます。
いずれにしても、様々な課題を持ちながらも前向きな企業からの信頼を獲得しながら、経営にかかわるコンサルタントや経営に資する意味での業務を行うやりがいは、とても大きなものです。
なお、中小企業診断士に限りませんが、国家資格取得にむけては、それまでの生活スタイルを変化させるような学習のための時間的拘束の側面もあります。ウェブ上でよく出てくるこの資格は勉強時間1,000時間!1,500時間!などは鵜呑みにしないでください。ご自身生きてきた人生の道を振り返り、学習の得手不得手や、仕事の業界などのご経験も踏まえて、考えていくのが一番です。
(因みに、私は経営者やコンサルタント経験ゼロで勉強や覚えることは苦手な主婦でしたので、スタート時の自分自身の合格までの目算については2,000時間をみていましたが、やはりそれなりに合っていたかと思います。)
─[記事について]───────
中小企業診断士資格のもつ素晴らしさを伝えていくべく、コンサルタントになってみたい、今の自分を変えてみたい!誰かや社会の役に立ってみたい!自分の好きな仕事がしてみたい!と考える皆さんへ向けて、わかりやすい解説と、業界の湯に浸かりすぎない角度から、経験をもとにしたリアルな世界についてお伝えしています。
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